「親が知らない人でも玄関を開けてしまう」
「離れて暮らしているから、何かあってもすぐに行けない」
そんな心配はありませんか?
高齢の親が一人暮らし、または夫婦だけで暮らしている場合、防犯について気になり始める人も多いと思います。
特に注意したいのが、
- 知らない訪問者
- 訪問販売や点検商法
- 空き巣などの侵入
- 宅配業者を装った訪問
- 鍵のかけ忘れ
などです。
防犯というと、防犯カメラを設置することばかり考えがちですが、実際にはそれだけではありません。
この記事では、離れて暮らす親の家で今からできる防犯対策を7つ紹介します。
結論|まずは「玄関を開けなくていい環境」を作る
親の家の防犯で最初に考えたいのは、
知らない人が来ても、すぐ玄関を開けなくていい環境を作ること
です。
例えば、
- テレビドアホン
- 家族ルール
- 玄関・窓の補助錠
- センサーライト
- 防犯カメラ
- スマートロック
- 家族による見守り
などを組み合わせます。
全部を一度に導入する必要はありません。
まずは親が普段どんな対応をしているのか確認することから始めましょう。
高齢の親の家でできる防犯対策7選
1.テレビドアホンで玄関を開けずに相手を確認する
最初に検討したいのがテレビドアホンです。
音だけのインターホンの場合、
「誰ですか?」
と聞いても相手の姿は分かりません。
テレビドアホンなら、
- 相手の顔
- 服装
- 人数
- 荷物
などを確認してから対応できます。
親には、
「知らない人だったら玄関を開けず、そのまま断っていい」
というルールを伝えておくと安心です。
録画機能がある機種なら、不在時や不審な訪問の確認にも役立ちます。
向いている人
- 音声インターホンしかない家
- 知らない人でも玄関を開けてしまう親
- 訪問販売が心配な家庭
【関連記事予定】
→ 高齢の親でも使いやすいテレビドアホンの選び方
2.「その場で契約しない」という家族ルールを作る
機械を付ける前に、ぜひ決めておきたいルールがあります。
それが、
「家に来た業者とは、その場で契約しない」
というルールです。
例えば、
「屋根が壊れています」
「給湯器の点検が必要です」
「分電盤を交換しないと危険です」
などと言われても、
「子どもに確認してから決めます」
と言って一度断る。
これだけでも大きな対策になります。
訪問販売によるリフォーム工事や点検商法については、現在も国民生活センターへ多くの相談が寄せられています。
知らない業者から突然点検を勧められても、その場で契約しないよう家族で話しておきましょう。
3.玄関と窓の鍵を確認する
次に確認したいのが、玄関と窓です。
警察庁も住宅防犯対策として、
- 玄関をツーロックにする
- 窓に補助錠を付ける
- 防犯性能の高い部品を利用する
といった対策を案内しています。
古い実家の場合、
「玄関の鍵が1個だけ」
「窓は昔のまま」
ということもあります。
いきなりドア全体を交換しなくても、補助錠など比較的導入しやすい対策があります。
帰省時に確認したいところ
- 玄関の鍵はいくつあるか
- 勝手口の鍵
- 1階の窓
- トイレや浴室の窓
- 鍵が壊れていないか
- 合鍵を誰が持っているか
特に高齢の親の場合、鍵を閉める習慣そのものも確認しておきましょう。
4.センサーライトを設置する
家の周囲が暗い場合は、センサーライトも比較的導入しやすい防犯対策です。
人が近づいたときに自動で点灯するため、
- 玄関
- 勝手口
- 駐車場
- 家の裏側
- 庭
などに設置できます。
防犯だけでなく、夜に親自身が歩くときの足元確認にも役立ちます。
選ぶ場合は、
- 屋外対応か
- 電源方式
- 明るさ
- センサー範囲
- 設置方法
を確認しましょう。
ソーラー式なら配線工事が不要な製品もあります。
5.防犯カメラ・スマートカメラを設置する
離れて暮らす親の家では、防犯カメラも選択肢になります。
最近はネット環境があれば、スマホから映像を確認できるタイプもあります。
例えば、
- 玄関
- 駐車場
- 庭
- 勝手口
など、家の外側に設置する方法があります。
ここがポイントです。
見守り目的で家の中にカメラを付けると、
「監視されているみたいで嫌」
と感じる親もいます。
その場合は室内ではなく、
玄関など外部の防犯用として使う
方が受け入れてもらいやすいことがあります。
選ぶときに見るポイント
- 屋外対応
- 夜間撮影
- 動体検知
- スマホ通知
- 録画方法
- Wi-Fi対応
- 月額料金の有無
防犯カメラを設置する場合は、近隣住宅や道路などを必要以上に撮影しないよう、設置位置にも配慮しましょう。
【関連記事】
→ カメラなしで離れて暮らす親を見守る方法
6.スマートロックを使う
スマートロックは、スマートフォンなどから玄関の鍵を管理できる機器です。
製品によっては、
- オートロック
- スマホで施錠確認
- 遠隔操作
- 家族への一時的な鍵の共有
などができます。
例えば、
「親が鍵を閉めたか心配」
という家庭では便利です。
ただし、高齢の親の家に設置する場合は、
親自身が今まで通り普通に鍵を使えるか
を重視してください。
スマートフォン操作しかできないような環境にすると、逆に不便になる可能性があります。
親の生活を変えるのではなく、
今までの生活に子ども側の確認機能を足す
くらいが理想です。
7.離れて暮らす家族が「異変」に気づける仕組みを作る
最後は、防犯機器だけではありません。
重要なのは、
普段と違う変化に家族が気づけること
です。
例えば、
- 知らない業者が頻繁に来ている
- 急に高額な買い物をしている
- 家に見慣れない契約書がある
- 工事業者の名刺が増えている
- 知らない電話が頻繁にかかっている
など。
久しぶりに実家へ帰ったときに、
郵便物や契約書の山が増えていないかを見るだけでも、異変に気づくことがあります。
親自身が被害に気づいていない場合もあります。
責めるのではなく、
「最近何か変わったことなかった?」
くらいから確認してみましょう。
防犯対策7つを簡単に比較
| 防犯対策 | 導入費用 | 親の負担 | 離れて確認 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| テレビドアホン | ○ | ◎ | △ | ★★★★★ |
| 家族ルール | ◎ | ◎ | ○ | ★★★★★ |
| 補助錠 | ○ | ◎ | × | ★★★★☆ |
| センサーライト | ○ | ◎ | × | ★★★★☆ |
| 防犯カメラ | △ | ◎ | ◎ | ★★★★★ |
| スマートロック | △ | ○ | ◎ | ★★★★☆ |
| 家族の見守り | ◎ | ○ | ◎ | ★★★★★ |
※費用・機能は製品やサービスによって異なります。
何から始めればいい?
全部やる必要はありません。
まず無料でできること
最初は、
「知らない人が来ても、その場で契約しない」
という家族ルール。
これは今日からできます。
次にやるならテレビドアホン
玄関を開ける前に相手を確認できる環境を作ります。
親にも操作を覚えてもらいやすい対策です。
家の外まで確認したいなら防犯カメラ
離れた場所から玄関周辺などを確認したいなら、スマホ対応の防犯カメラが候補になります。
鍵の閉め忘れが心配ならスマートロック
親の生活スタイルに合えば、遠隔で施錠状態を確認できる製品も便利です。
宅配便は玄関を開けなくてもいい場合がある
高齢の親の場合、
「宅配便なら玄関を開けないと失礼」
と思っていることもあります。
しかし警察庁は、宅配業者を装った事件への対策として、非対面での受け取りも案内しています。
インターホン越しに、
「玄関前に置いてください」
とお願いする方法もあります。
親には、
宅配だから必ず玄関を開ける必要はない
と伝えておくのもいいでしょう。
「防犯カメラを付ければ安心」ではない
防犯カメラは便利ですが、それだけで完全に安全になるわけではありません。
例えば、
カメラ
+
テレビドアホン
+
補助錠
+
家族ルール
のように複数の対策を組み合わせる方が現実的です。
また、防犯設備を設置した後も、
「ちゃんと動いているか」
を定期的に確認することが重要です。
親が嫌がる場合は無理に設置しない
子どもとしては心配でも、
「カメラは嫌」
「そんなもの必要ない」
と言われることもあります。
この場合、
「防犯のためだから」
と押し切るより、
まずテレビドアホンやセンサーライトなど、親自身にもメリットのあるものから始める方法があります。
防犯対策は、
親を管理するためではなく、親が今まで通り安心して暮らすため
に行うものです。
まとめ|まず「知らない人に玄関を開けない」から始めよう
離れて暮らす高齢の親の家でできる防犯対策は、
- テレビドアホン
- その場で契約しない家族ルール
- 玄関・窓の補助錠
- センサーライト
- 防犯カメラ
- スマートロック
- 家族による見守り
の7つです。
いきなり高価な防犯設備をそろえる必要はありません。
まずは、
「知らない人には玄関を開けない」
「その場で契約しない」
この2つから家族で話してみてください。
そして次に実家へ帰ったとき、
玄関
窓
インターホン
照明
鍵
を一緒に確認してみましょう。
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